違約金(損害賠償額の予定)/解約一時金

ここでは下記の2つにて説明していきます。
両者はよく混同してフランチャイズ契約書に規定されることが
多いですが、厳密な意味では区別が必要です。

◆違約金(損害賠償額の予定)
◆解約一時金


(1)違約金(損害賠償額の予定)と違約罰

「損害賠償額の予定」とは、一方の当事者が債務不履行を犯した場合の
相手方に対する損賠賠償額を契約によって予め定めておくことを言います。
多くの場合、加盟店が債務不履行を犯した場合にのみ規定することが多いです。

この場合、FC本部は加盟店の債務不履行の事実さえ立証すれば
損害の額はおろかその発生の事実すらも立証することなく条文で
定められた金額を損害賠償として請求することが理論上はできます。
但し、現実に発生した損害額がそれよりも大きかったことを立証しても
損害賠償の予定額を超える損害賠償を請求することができなくなります。

よって、損害賠償の予定とは別に一種のペナルティーと解される
「違約罰」の規定も設け、損害賠償の予定額と実際に発生した損害額の
差額を請求するようなこともします。

なお、原則として裁判所は損害賠償額の予定額を増減するようなことは
できないとされていますが、それがあまりにも不当に高額である場合は
公序良俗違反としてその一部または全部が無効とされる場合もあります。

ちなみに判例では月額のロイヤルティ金額×30カ月分の金額ぐらいが
妥当な金額として認められるケースが多いようです。



(2)解約一時金

解約一時金とは一方の当事者が契約の有効期間満了前に
中途解約する場合に相手方に対して一定の金額を支払わなければ
ならないという定めのことを言います。この場合の解約理由は
特に必要とされておらず、また加盟店のみが支払う義務がある規定に
することが多いです。FC本部のロジックとしては下記のとおりです。

・開業した店舗が急に閉店することによるFCチェーン信用棄損
・安易な中途解約を抑制し、チェーンの安定性の維持
・ロイヤルティ収入の確保


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