業務提携契約ガイドランナー 遠藤です。
先日の日経新聞で
「奄美の害獣マングースをついに根絶した。
30年にも及んだ島の人々の奮闘に敬意を表したい。」
という環境省が発表した記事がありました。
害獣呼ばわりされてしまっている
マングースですが、彼らには全く罪はありません!^^;
元はと言えば、奄美大島に暮らす人々の
脅威となっていた、
「ハブの天敵」
となることを期待されて、
1979年に数十匹が奄美大島に放され、
繁殖力の強いマングースはあっという間に
島のいたる所で見られるようになりました。
ところが、
ハブは夜行性で主に夜に活動し、
マングースは日中に活動するので
両者が相まみえることはほとんどありませんでした。
それどころか、
マングースが絶滅危惧種のアマミノクロウサギなどの
捕食を始めて大問題となり、慌ててマングースの駆除を
始め、数十年かかって完了したという訳です。
それにしても、
「何で事前にハブとマングースの行動形態ぐらい
調査しておかなかったの???」
と、当時担当した人間の思慮の浅さには
本当にあきれるばかりですね^^;
このように、
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安易に形だけ整えたところで役に立たないばかりか
トラブルを引き起こす!^^;
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ことになるのは、
あなたが業務提携の契約交渉で使う
「契約書」も全く同じです。
いまだに、ネットなどから契約書の雛型を
ダウンロードし、それをカスタマイズして
交渉用に使う経営者が多いと思います。
ところがですよ。
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×世の中の契約書は必ずどちらか片方の当事者に
有利に作ってある
↓ ↓ ↓ ↓
×そしてそれはパッと見て見分けがつかない
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のです。
英文契約書ならなおさらこの傾向は強まります。
例えばあなたが「売り手」の立場だとして
誤って「買い手」有利の契約書の雛型を入手してしまって
それを交渉で使ってしまったらどうなるでしょうか?
まさに冒頭で述べた
役に立たないばかりがトラブルを引き起こした
マングースのようなことになりますよね?
そしてそのトラブルを解決するために
膨大な時間と労力を要する点まで全く同じです。
本当にとんでもないことになります(><)
よってあなたも
業務提携の契約交渉で使う契約書に関しては
一つ一つその内容を吟味してから使うように
してくださいね。
途中で、
「????」
と思う箇所があれば、
迷わず、
「すみません、これって要するにどう意味ですか?」
と専門家に逐一要確認ですよ^^
またメールしますね。
遠藤祐二