最近、昔懐かしい食文化アニメ「美味しんぼ」
を見ています^^
↓ ↓ ↓ ↓
https://www.youtube.com/@Oishinbo
色々な食に関するアニメや漫画はありますが
これほど、長く続きその内容も本格的なものは
今まで見たことがありません。
その昔、うちの母親も主人公の山岡士郎が語っていた
レシピを見ながら色々な料理を作っていました(笑)
漫画の中で結構、よく出てくる興味深い
テーマとなるのが、
===========
素材のアンバランス
===========
です。
例えば、
麺は最高の出来なのに
ツユが麺についていっていない
日本蕎麦。
最高の牛肉、玉ねぎ、トマトを使用しているのに
パンが牛肉等の品質に負けてしまっている
ハンバーガー。
ネタは最高の大トロなのに
シャリが大トロを受け止め切れていない
にぎり寿司。
いずれも真面目にコツコツと
おいしい物をお客様に提供しようと
頑張っている店の主人が素材のバランスが
悪い事に気づいておらず、お店の売上も
上がらずに窮地に追い込まれているところを
山岡に指摘を受けてピンチを脱するという
場面がしばしば出てきます。
たとえば日本蕎麦で言うと、
=================
(a)最高の麺とそこそこのツユ
と
(b)そこそこの麺とそこそこのツユ
=================
をお客様に出すと、
圧倒的に(a)の方が悪い評価を受けてしまう、
というのがとても興味深いところです。
やはりお料理の世界でも
全ての素材にまんべんなく気を配ることができず、
一つのことだけに拘っていると
バランスを欠いて最低の評価を受けて
しまうものなのですね^^;
真面目な人が陥りやすい落とし穴と
いうところでしょうか。
このように、
====================
バランスを欠いてしまうと最悪の結果になる
====================
のはあなたがこれから取り組む
業務提携の契約交渉でも全く同じです。
例えば販売店契約であなたが販売店の
立場でメーカーと交渉しているとします。
多くの場合、
「弊社に独占販売権をください!」
と主張すると思います。
そして独占販売権を勝ち取る事ばかりに
気がいってしまって他の条件でメチャククチャ不利な
条件をメーカーから押し付けられていることに全く
気が付かない、なんてことが良くあります。
例えばですが、
×独占販売権を行使できるのがたった6カ月
×「最低●●万円を売ってください」という
到底達成できないノルマを課される
×「製品が原因で製造物責任が発生して販売店が
損害を負ってもメーカーは一切責任を負わない!」
とする免責規定
×「製品代金は全て前払いで全額支払ってください!」
という支払い条件
等々、
中小企業であれば一歩間違えれば存続の危機に陥るような
不利な条件を、独占販売権と引き換えに気づかずに
課されてしまうようなケースが多々あります。
まさに、バランスを欠いた契約条件であり、
そんな条件で契約締結しても上記の、
********************************
(a)最高の麺とそこそこのツユ
********************************
のようなことになり、
大変なことになります。
またこのバランスについて言えば、
交渉相手との有利・不利についても
気を配る必要があります。
時々、
******************************
当社:交渉相手=100:0
******************************
のような不平等な契約条件で契約できた
ことで、
「やったぜ~!(^^)!」
なんて喜んでいる経営者がいますが
愚の骨頂です。
こんな一方的に相手に不利な条件で契約締結しても
長続きはせず、必ず途中で相手の不満が爆発して
トラブルになったり、相手が潰れてしまったり
するものです。
そうなったらこちらも大損害ですよね?
だから、
*******************************
当社:交渉相手=51:49
*******************************
ぐらいの丁度よいバランスで契約し、
5年、10年、20年と取引を長期に渡って
継続できた方が、結局はトクなのですよ^^
あなたも業務提携の契約交渉に
望む際には常に、色々なバランスに気を
配って交渉するようにしてみてくださいね。
またメールしますね。
遠藤祐二