今、この本を読んでいます^^
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「何回説明しても伝わらない」は
なぜ起こるのか?
https://bookplus.nikkei.com/atcl/catalog/24/04/22/01363/
その中で、
アメリカ企業の工場と日本の企業の工場で働いた、
Aさんの話が興味深かったのでご紹介しますね。
Aさんは最初に就職したのはアメリカ企業の工場でしたが
様々な作業手順がマニュアル化されていて、かなり
具体的だったそうです。
例えばKという機器が正常に作動しているか
確認する際には、
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①K-1の計器のメモリが1.5~3.0の間を指していることを確認。
②K-2のレバーが「止」になっていることを確認。
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みたいにマニュアルに書いてあったそうです。
その後、
Aさんは日本企業の工場に転職し、
アメリカ企業の工場で使っていたものと同じ、
Kという機器を使うことになってそのマニュアルを
確認したところ、
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Kの機器が正常に作動しているか確認
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と、一言だけ書かれていて、「驚いた!」そうです。
なぜこんなことが起こるかと言いますと、
アメリカ企業は、
「人は一人一人違うのが当たり前」
「前提知識が違うので暗黙の了解なんてない」
という出発点に立っているのに対し、
日本企業は、
「いちいち言葉にしなくても人はわかり合えるもの」
という出発点に立っているからです。
だからアメリカ企業のマニュアルは分厚いし、
日本企業のマニュアルは薄い簡単なものだったとか。
それぞれのお国柄が出ていますよね^^
でもこれだけははっきりと言えると思うのですが、
日本も昔と違い、様々な価値観や考え方が許されるように
なっていますし、そもそも外国人が「ドッ!」と入ってきて
「いちいち言葉にしなくても人はわかり合えるもの」
なんて言っていられなくなりつつあるということです。
だから、何をするにも
「人は一人一人違うのが当たり前」
「前提知識が違うので暗黙の了解なんてない」
というアメリカ企業式の出発点に早く立たないと
本当に世界から置いてきぼりにされるなぁ~と
思います。
そしてこれは当然、
あなたが業務提携の契約交渉で使用する
契約書にも言えます。
遠藤はよく、
「100人が読んで100人が同じ解釈をするように
親切、丁寧な契約書を作りこむことが必要」
と言いますが、
これも、
「人は一人一人違うのが当たり前」
「前提知識が違うので暗黙の了解なんてない」
というところから出発しているからこそです。
ところがいまだに多くの中小企業の経営者が、
「できるだけ簡単な契約書がいいね~^^」
「できればA41枚ぐらいで済ませられない?^^」
などとおっしゃるのは本当に驚きです。
まさに冒頭に出てきたAさんと同じ気持ちです。
ここ数年、
日本の国力の低下が盛んに言われますが、
恐らくこういう所が変えられない点に
原因があるような気がしてなりません。
もちろん、
「いちいち言葉にしなくても人はわかり合えるもの」
というのも粋で素敵な考え方と思いますが、
少なくとも業務提携の契約交渉では全く通用しません。
あなたも、
業務提携の契約交渉に臨む際には、
「人は一人一人違うのが当たり前」
「前提知識が違うので暗黙の了解なんてない」
ところからスタートするようにしてくださいね^^
またメールしますね。
遠藤祐二