先日アクティブ・ブレインという
セミナーに参加してきました。
所謂、単語を100個くらい一瞬にして
記憶してしまい、しかも忘れないという
技法です。
例えば、
・日本人
・南極
・空
・トマト
・牛丼
・富士山
・船
・大谷選手
・炊飯器
・契約書
などと、単語が10個バラバラに並ぶだけで
もう遠藤はお手上げです(苦笑)
でも、これを「ストーリーをつけて覚える」
と覚えられるらしいのです。
例えばこんな感じです。
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日本人が初めて南極点に到達した時の
空の色は青かった。
でも日本隊が南極点にやっとの思いで
到達したときには食料もつき、残されたのは
トマトだけだった。
「たまには牛丼でも食べたいなー」と隊員の
一人が愚痴を言った。
彼は、富士山の麓の町の出身だが小さい頃から
船が好きで、その夢を叶えたのだ。
夢を叶えた数少ない日本人と言えば大谷選手だ。
彼は年棒だけでなく、炊飯器などのCM等にも
数多く出演して稼ぎまくっている。CM出演に
係る契約書は顧問弁護士に任せているようだ。
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ストーリーの流れは脈絡もないのですが、
それで全然構わないようです。
要は、人間の脳は、原因と結果の一連の流れを
見せられるとそれが多少論理的でなくても
記憶されやすいということらしいです。
この、
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ストーリーを使う
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技法は業務提携の契約交渉でも
絶大な威力を発揮します。
相手に記憶されやすいだけでなく、
好ましいとさえ感じてもらえることも
少なくありません。
多少論理的におかしくてもです。
ところが、この技法を使える人は
驚くほど少ないです。
例えば、
「A商品を弊社が販売できる地域を日本だけでなく、
韓国、中国も含めてください。」
とだけ簡単に言って終わり!という人が多いです。
この場合に同じことをストーリーにして語るのです。
「弊社の韓国、中国における販売網は世界一です。」
「3ケ月以内に韓国、中国におけるA商品のシェアは
他の競合製品 をゴボウ抜きにしてしまい、あっと
いう間にTOPに躍り出ますよ。」
「その場合、恐らく御社の経常利益は今の3倍になること
でしょう。」
「こんなに素晴らしいA商品を世界の人達が使い始めたら
どんなにか素晴らしいことでしょう^^」
などと、自分達の要求が相手方の未来にもたらすストーリー
を時間をかけて語るのです。多少ロジックがおかしくても
大丈夫です。
ストーリーで語られると人は、論理的に考えるよりも
感情的に好きか嫌いか、そして将来に希望が持てるか?
で考える傾向にあるからです。
これ、逆に言うと、
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相手がストーリーで交渉してきたら要注意!
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という事も言えるかもしれませんね^^;
いずれにしても、あなたが
業務提携契約の交渉に臨むときはぜひ、
ストーリーに思いを馳せることにも
ぜひトライしてみてくださいね^^
またメールしますね。
遠藤祐二