先日ディズニーランドの映画の企画方法に
ついて書かれている記事を見ました。
大ヒットしたアナと雪の女王に限らず
ディズニーは本当に長い期間、
たくさんのディズニー映画をヒットさせてきました。
その要因の一つに、
「見ている人にたくさんの夢を与える良い作品だから」
というのがありますが、それはあくまでも一つの
理由に過ぎません。
ディズニーは映画を企画する時、
テーマによって会議を使い分け、
会議室も別々の会議室を使うそうです。
そしてその全ての部屋の審査を通らないと
企画が映画にならないというシステムを採用しています。
具体的に言うと
「夢想家」、「現実主義者」、「批評家」の
3種類の会議があります。
1番目は「夢想家」
できるかどうかなどは一切考えず他のメンバーのアイデアに
対する批評批判は一切NG。
思いつく企画やアイデアを出し合い、夢をどんどん膨らませる会議です。
2番目は「現実主義者」
予算、技術、スケジュールなど、
より現実的な意見を出し合います。
3番目は「批評家」
ここで批評家チームから徹底的に企画が叩かれます。
批判を切り返して企画が通れば映画化され
通らなければボツになるという仕組みです。
このように、
====================
(a)自由にアイデアを出す会議
(b)現実的なプランを練る会議
(c)批評する会議
====================
の3種類の会議(視点)が必要なのは
業務提携の契約交渉も全く同じです。
そして多くの場合、(a)(b)(c)の全ての会議で
良い意見を出せる人は少なく、
大抵、得手不得手があるものです。
だから例えば、
夢物語を語りアイデア出しが得意な人が間違って
(c)の会議に出席しようものなら
大変なことになりますし、その逆も同じです。
いつもこのメルマガでご紹介している業務提携の契約交渉は、
主に上記(b)/(c)の会議の性格を持ちますが、
たまに(a)の会議が得意な人が入ってくるとメチャクチャな
結果になります^^;
だからディズニーのように、
「今日の交渉はどのような場(会議)にするのか?」
という交渉のルールをまず最初に明確にし、
それに合った参加メンバーを選び、
ルールを徹底させる、
ということがとても重要になります。
よって、あなたも業務提携の会議を
相手と行う前に、
「今日は(a)(b)(c)のどの会議だったっけ?」
とご自身および同席するスタッフに確認の質問をして、
参加メンバーが本当に適任なのか再確認することから
まずは始めてみることをお勧めしますよ^^
またメールしますね。
遠藤祐二