遠藤は契約書を作成するときは、色々な
書籍を参考にしますが、S出版が出している
下記のタイトルの書籍もそのうちの一つです。
「会社契約作成マニュアル(全3巻)」
一般向けというより士業の先生向けなので
それなりのボリュームで、一巻1万円以上します。
先日のことです。
S出版から、
「契約書作成についての書籍で
下記のタイトルの新刊が出たのでいかがでしょ?」
というDMが来ました。
「リスク対応契約書チェックの手引き」
そのパンフレットを見た限りでは、上述の
「会社契約作成マニュアル(全3巻)」との
違いがわからなかったのでS出版に電話して
聞いてみました。
以下、S出版担当者と遠藤の会話です。
遠藤:「この2つの書籍の違いがよくわからないので
教えてもらえませんか?」
担当者はかなり時間を取って何やらゴソゴソ調べて
いましたがその後、
担当:「会社契約作成マニュアルは一般的な内容ですが
新刊のリスク対応契約書チェックの手引きの
手引きは各契約書の条文のリスクについて重点的
に解説してあります。」
遠藤:「えぇ???」
「そんな事ないですよね?」
「会社契約作成マニュアルの方も基本的には
各条文のリスクについて解説したものですよ。」
「私はいつも使っているので間違いないです。」
「あのー、失礼ですが、今のご説明は両方の書籍の
中身を読まれた上でおっしゃっていますか?」
担当:「ス、スミマセン。。。」
「実は新刊の方は今、先行販売をしている段階でして
書籍そのものはまだ私どもの手元に届いていないので
私も詳しい中身を見た訳ではないのです。」
「なので、手元に届きましたら営業の者より遠藤先生
の事務所にお持ちししますので、実際に中身を見て
いただいて購入するかどうか決めて頂ければと思います。」
最初からそう言って欲しかった。。。(苦笑)
このように、
========================
テキトーなことを言うぐらいなら
最初から「わかりません。」と素直に言ってしまう。
========================
ほうが相手に与える印象がずっと良いのです。
さらに、「わかりません。」という事が明確になったことで
初めて、「じゃー次はこうしましょ!」という次の
アクションが明確になります。
確かに、知らないことを知らないと言うのは
勇気がいることです。
「いい格好したい」という誘惑に打ち勝つのはとても
難しいのもわかります。
でもここでテキトーな対応をしても後になって
自分がテキトーな対応をしたことがバレてもっと
大変なことになるのです。
信用を失ってしまうことすらあります^^;
そしてこれは業務提携の契約でも全く同じです。
ただでさえ小難しい話をしているので通常、
交渉に参加しているメンバーは、「とにかく
各ポイントについて明確化する!」ということに
全精力を注いでいます。
そんな中で、上記のような担当者がいてテキトーな事を
言おうものなら、たちどころに参加者全員の攻撃にあって
しまい、「こやつ大丈夫か?」と信頼を失ってしまいます。
なので、あなたも契約交渉に臨むときには
========================
テキトーなことを言うぐらいなら
最初から「わかりません。」と素直に言ってしまう。
========================
のがとても大事であるということ頭の片隅にでも
置いておいてくださいね。
またメールしますね。
遠藤祐二