遠藤が今まで過去に手掛けた契約サポートのうち、
最も数が多いのが、業務委託契約です。
では、業務委託契約のうち最も数が多かったのは?
と聞かれれば・・・・・・
◆システム開発委託契約
◆コンサルティング契約
◆OEM契約
の3つです。
ちなみに、代理店契約も考えようによっては、「販売の業務委託契約」
と言えますが、ここでは割愛させていただきます。
ここでは簡単に3つの契約の特徴についてご説明して行きます。
システム開発委託契約の特徴とは?
システム開発委託委託又はソフトウェア開発委託とは、あるコンピューター
システムの開発を委託者が受託者であるソフトウェア会社等に委託
することの総称です。
簡単なプログラムの作成のみを委託するような場合のものから、
ユーザの目的に合った仕様の確定からシステム構築更には完成後
の運用支援まで委託するようなものまで様々です。
コンサルティング契約の特徴とは?
コンサルタント契約、顧問契約といった名称のもとに締結されます。
前述のシステム開発等もコンサルティング的な内容を含むことが
多いですし、弁護士や証券アナリストその他専門的職業人から
なされるアドバイス等もコンサルティング契約に基づくものがあります。
業務の内容としては、請負的な一定の仕事を完成させるというものは
少なく、法的な性格としては単にある業務を委託する、「委任」または「準委任」
の場合が多いようです。
OEM契約の特徴とは?
OEM(Original Equipment Manufacture)契約とは、一般的に
「買主が自社の仕様に基づいて、自社のブランドを付した製品の
製造を委託する旨を、売主である製造業者と約した契約」ということ
が言えます。
買主としては、一定水準以上の技術を有する製造業者にその製造
および供給を依頼することによって、新規投資を回避し、かつ製造業者
の安いコストを利用できると言うメリットがあります。
逆に売主としては、製品販売のリスク・コストがなく大量の注文を一定期間
期待でき、かつ買主からの技術情報等の開示を受けることで、自社の技術
水準の向上を図ることができる、というメリットがあります。
また、OEMと似たような概念でODM(Original Design Manufacture)
というものもあります。これはOEMが生産者が発注元のブランド名で生産
するだけなのに対し、ODMは製品の生産だけでなく、設計から手掛ける形
で主に、台湾や中国などの企業に多くみられます。
下記にOEM契約を締結する更に具体的な理由を列記しておきますね。
・買主のブランド(社名、商標)が有名
・買主に新規に設備投資が必要になってしまう
・売主(製造業者)の技術水準が、買主と同等以上又は売主の製造中の
製品が買主の販売戦略と合致している
・売主の製造コストが安い
・技術情報の秘密保持や商標の取扱いについて当事者間に十分な
信頼関係がある
・製品の市場価値の観点から、製品の製造販売期間に一定の限度がある