ここが一番、重要な点と言っても良いでしょう。
委託者と受託者との間で、どのようなソフトウェア/ハードウェア
について取り決めをし、どのような機能があるのか?等について
詳細に取り決めをします。
普通であれば、その仕様書を契約書の別紙として添付するのが
ベストです。
またスケジュールに関しても、何をいつまでにやるのか?を詳細に
決めておき、同様に別紙として契約書に添付するのがベストです。
他には、納期や両当事者の役割分担なども明確に規定しておきたい
ところです。
今まで、遠藤が担当した中小企業のお客様はここの部分がいい加減
なパターンが非常に多いです。具体的な仕様が決まっていないにも
かかわらず、支払う対価の額だけが決まっている、というようなケース
がほとんどでした。
どんなシステムができようと、予算がないと支払をすることができない、
という事情はよくあることですが、やはり「何を」「いつまでに」が先に
決まってから初めて、「いくら」が決まってくる訳ですから、できるだけ
その原則通りにしたいものです。
契約締結前にやむを得ず明確にできなかったときは、「何が明確化
されていないのか?」「どのように明確化するか?」「いつまでに決定
するか?」だけでも当事者間で決めておく必要があります。
◆条文例◆
甲および乙は、本システムの構成、機能および各モジュールの数ならびに
各工程ないし作業ごとの作成費およびその総額ならびに作業スケジュール
(中間報告日を含む)および作成時間または納期等を協議のうえ決定し
同決定事項を記載した仕様書を作成する。