事前検査なしで癌の摘出手術を望む人達
業務提携契約専門の行政書士 遠藤です。
遠藤は6年ほど前に狭心症の手術をしたため
今も半年に1度は大学病院に行って術後の検査を
してもらっています。
この大学病院という場所は、実に色々な人間模様が
見れておもしろい所ですね^^
先日も、病院のロビーで騒いでいる患者さんがいました。
患者:「俺は癌だ!さっさと手術しろい!!!」
看護師:「だからAさん、その前にCTとMRIと血液検査と
●×▲□の検査をしないと手術なんかできる訳ないでしょう?」
「大体まだ癌と決まった訳でもないんだから!」
患者:「ええぃ!まどるっこしい。手遅れになったどうしてくれる!!?
そんな検査なんてすっ飛ばしてとっとと手術するようB先生に
伝えてこい!!!」
この患者さんは癌の前に、他の所を診てもらった方が
よさそうですね^^;
でもなんとな〜くこの患者さんのお気持ちもわからん
でもないです。
要はこの人、癌と言う病気そのものよりも、
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「自分は癌なんだ!」という精神的なショックに
押しつぶされてしまっている
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のだと思います。
だから「この状況から一刻も早く解放されたい!」という
焦りと恐怖から、
「何でも良いからさっさと手術しろ!!!」
というセリフが出て来るのだと思います。
もちろんこんなことをしても大学病院の先生が
早く手術してくれる訳もなく、手術の実施は遅れて
何も良いことはないのですが、もうそんなこともわからなく
なってしまうのですよね^^;
実はこれ、遠藤もクライアントに接していて似たような状況に
会うことがあります。
特に英文契約書のリスク診断をするときがそうです。
状況としてはクライアントが初めての海外の取引相手から
分厚い英文契約書を受け取ったところから始まります。
「おわっ!これはやばい!」
とパニックになって遠藤の所に相談に来るのですが
その場合遠藤は色々な質問事項をお送りしてまずは状況を
正確に把握する所から始めます。
このプロセスだけは絶対に外しません。
まさに癌の手術前にCT、MRI、血液検査等々の検査を
するのと同じです。
でもクライアントの中にはその質問に回答しようともせず
とにかく、
「遠藤先生、早く!早く契約書を見てください!!」
と繰り返すだけの方が若干います。
その内、海外の取引相手から「早くサインしろ!!」との
督促が入ろうものなら、もう完全に気が動転して、
「遠藤先生、早く!早くとにかく早くしてください〜!!!!」
の一点張りです(苦笑)
大学病院に決まった事前の検査項目があるように法律の専門家にも
事前の決まったサポート手順と言うものがあるものです。
それを自分がパニックになったからと言って省力して良いはずが
ありません。
「早くしろ!!」と言えば言うほど逆に遅くなります。
あなたも業務提携の契約書のサポートを法律の専門家に
依頼するときは必ずそのサポート手順を詳細に確認し、
それに素直に従うようにしてくださいね^^
「面倒だな〜」と思っても結局はそれが一番の早道ですよ^^
またメールしますね。
遠藤祐二