べつに好きにならなくてもいい
以前遠藤は、マレーシアに住んでいたのですが、この国の最大の特徴は、
・マレーシア人・中国人・インド人
の3民族が暮らしていることです。
当然、各民族の宗教、生活、食べ物、顔かたちに至るまで全部違います。
そして多くの場合、
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他の民族のことが嫌い!!
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です(笑)
マレーシア人は中国人のことを、
「あの強欲張りのケチな中国人が・・・」
といい、
中国人はインド人のことを
「あのガサツで乱暴なインド人が・・・」
といい、
インド人はマレーシア人のことを
「あのお祈りばかりして全く働こうとしないマレーシア人が・・・」
といい、
お互い悪口を毎日言い合っています(苦笑)
でもこんなに仲が悪いのにも拘らず、マレーシアではその歴史上、
民族間の大規模な紛争が一度しか起きていないのです。
これは他の国々では考えられないことです。
「なぜなんだろう?」
といつも遠藤は考えていたのですが、ある日、
マレーシア人の友人にこんな質問を受けました。
友人:「Mr.Endo、コミュニケーションはなんのために
するんだと思う?」
遠藤:「そりゃーお互いが分かり合うためにするんじゃない?」
友人:「Mr.Endo、だから君達日本人はダメなんだ!
分かり合おうなんて言うその裏には相手を自分の
思い通りに支配してやろうていう気持ちがあるのさ!」
遠藤:(むっとして)「じゃあ、なんのため?」
友人:「いいかい。コミュニケーションは『あなたとわたしは違うんだ』
と言うことに気づくためにするのさ。全てはそこからだ。」
と言われました。
相手の事は理解もできないし、ましてや好きにもなれない。
だけど「自分とは違う」というところから始めるから、
「じゃーその違いを超えて一緒にやっていくためには
どうしたらよいだろう?」
という知恵が生まれてくるということなんですね^^
これ、業務提携契約相手との関係性でも同じことが
言えるように思います。
業務提携相手とべつに親友でなくても良いのです。
更には人間的に大嫌いでも一向に構わないかもしれません。
逆に無理に仲良くしようと思って何かする方が逆効果のように思います。
ただ、
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◆相手は自分と違うということを本当に理解している。
◆その上で、「違いを超えて一緒にやるためには?」
を考えようとする意志がある。
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それだけで十分、5年、10年、20年と継続する業務提携は
成り立つような気がします。
むしろその方がなんかカッコイイ関係のように遠藤は思います。
あなたはいかが思われますか?
何か異論、反論、ご意見があればぜひお聞かせ頂ければ嬉しいです^^
またメールしますね。
遠藤祐二